Shiro:AdvancedActing

Shiro:AdvancedActing

Diamond Head Theaterの "Advanced Acting for Adults" コースを取っている。 Shiro:ActingForAdultsの続き。 2004/4〜2004/6。

これは経験者向けのワークショップで、 モノローグやダイアローグをテキストとして数分のシーンを作ることが中心。 適宜興味を持ったことがらを記してゆくことにする。

続いて、Kumu Kahua Theaterの "Intermediate Acting" コースを取った。こちらもモノローグ、 ダイアローグによるシーンワーク中心。メソッド系列のエチュードもやる。 2004/6〜2004/7。そのメモも合わせて記す。


Terms

beat

多分、精神としては「間」のことだと思う。 実際、脚本で短いポーズに (beat) と入っていることもある。

但し、具体的にbeatが指すものは「間」ではなく、 むしろアクション全体にかかってくる「拍」で、 「間」はその一部。

下のdelayed mirrorのエチュードも参照。

(2004/05/17 05:51:14 PDT)

isolation

キャラクタがひとつの場面で複数の (意図, アクション, セリフ) を持っている とき、流してしまうと何がなんだかわからなくなるので、 ひとかたまりごとに流れを整理すること。 メリハリって言うのと似た感じか。

なお、肩とか腰とか身体の一部分だけを(他の部分を動かさずに)動かすやつの こともisolationと言う。

(2004/05/17 05:51:14 PDT)

parallel situation

よく講師のBillがやってみせてるんだが、別の本を読んでいたら parallel situationとして紹介されていた。シーンのエッセンスを 自分に馴染みの深い、別の言葉、別の設定に置き換えて、improviseしてみること。

印象的だったのは、Billが若い学生にジュリエットのモノローグの稽古 をつけた時。各セリフを現代のティーンエイジャーが使うような英語で improviseすることで、エッセンスを掴む。それにシェークスピアの言葉 を載せると、とても自然にすっと入る。

characteractor

観た芝居について語る時など、両者をちゃんと区別すること。

be specific

演じるキャラクターの年齢は?
「30代後半」
そんな年齢の人はいない。ちゃんと年齢を選んで。 演じる時は常にspecificであれ。

people think fast

一瞬のreactionのうちに、さまざまな考えが頭をよぎる。

「驚いて、傷ついて、怒って、悲しくなる」というようなreactionを ひとつづつ時間を取って演技していたら、見ている方は退屈。 間があきすぎる。 現実には、そういう感情の遷移はごく短時間で起こる。

choose to care

役作りの場面で選択がある場合、ほとんどの場合で、「I don't care」よりは 「I care」を選択するべき。If you don't care, why are you there? And why are we [audiences] watching you?

(2004/08/01 02:58:54 PDT)

raise the stake

キャラクタが賭けているものが大きければ大きいほど、面白くなる。

(2004/08/01 02:58:54 PDT)

run

run = 通し。"dry run" は衣装、照明など無しの通し。 "wet run" は衣装、照明等有りの通し、ゲネ。 本番はshow。6時集合、8時開演は "call on 6, show on 8"。

日本語の「リハーサル」は通しやゲネと同義に使われることが 多いが、reharsalは練習の過程全てを指し、 言葉としては「稽古」に当たるだろう。

開場は "house open" あるいは "opening the house"。略して"house"とも。 「開場10分前」= "ten to house"

ダメ出しは "give the notes"。

仕込み="load in"、ばらし="strike"

(2004/09/03 03:38:15 PDT)

camera, speed, action!

フィルム撮りを経験した。演技の開始はこの3拍子で。(2005/3/8)

second night let down

「二日目芝居」。そのものずばりのtermがあるとは、 やはり芝居のココロは世界共通か。

(2006/05/18 14:58:58 PDT)

エチュード

delayed mirror

leaderが一連のアクションを行う。残りの人はそれを見ている。 次に、残りの人がそれぞれアクションを再現する。

最初に、アクションを何beatで行うかを決めておく。 (4 beat, 6 beat, 8 beat, 10 beat等)。 leaderは各beatでの動作をはっきりisolateすること。

(2004/05/17 05:51:14 PDT)

comedy and tragedy

content-lessなダイアローグ (Shiro:BeginningActingShiro:ActingForAdultsで やったような、"Are you ready?" "no" みたいなの)を用いて、 それをふたつのバリエーション---comedyとtragedy---でやる。

聞くだけだと易しいようで、やってみると思いのほか深い。

一発もののウケ狙いのcomedyにするのはわりと簡単だが、 キャラクターは真剣なのになんかおかしい、というcomedyもあるし、 tragedyなシチュエーションは容易にcomedyに変化し得る。

コンテキストから切り離された短いスキットではcomedyより tragedyの方が難しい、という印象。でも突っ込んでゆくとそうでも なさそうな予感もある。

(2004/05/31 17:05:08 PDT)

leader and follower

Augusto Boalによるエチュード、だそうだ。

次いで、leader一人に対してfollower二人 (両手を使う) とか、 数珠つなぎに、各人がfollowerしつつ片方の手でleaderになるとか。

(2004/07/04 16:11:35 PDT)

発音

Kumu Kahua "Intermediate Acting"

7/31/2001で全10回終了。最初の方は日本行きが重なったりしたが、 後半は充実していた。後半6週間で、シーン、モノローグ、シーンを 各2週間づつで仕上げた。

最後のシーンはChristopher Durangの"Beyong Therapy"の冒頭。 ここに来てようやく、シーンにおいて役に入る感覚、アンサンブルの感触が 戻ってきた。ところが、相手役とのアンサンブルにエンゲージした途端、 英語が怪しくなることに気づいた。普段、出力の部分で構文と発音の チェックをやっている意識が、役の意識が前面に出ることでsleepして しまうようだ。

何も考えないでも英語が出るようにしとかないといかんのだろう。

(2004/08/01 04:34:40 PDT)

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