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gauche.cgen
- Cコードの生成Gauche本体の多くの部分は、Gauche自身、もしくはS式ベースのDSLで書かれています。
これらのコードはビルド中にCソースに変換され、Cコンパイラで
コンパイルされます。
gauche.cgen
モジュールおよびそのサブモジュールは、
Gaucheビルドプロセスが使っているこの機能を一般にも使えるように公開するものです。
Cコードジェネレータに要求される機能はアプリケーションによって多種多様であり、
あまりがちがちに枠組みを固定してしまうと却って使い辛くなるでしょう。
そこで、ひとつの固定したフレームワークではなく、
ゆるく連携するいくつかのモジュールを提供し、ユーザが必要な機能を自由に
組み合わせて使えるようにしてあります。実際、Gaucheのビルド時に走る
プロセスの中には、gauche.cgen.unit
やgauche.cgen.literal
だけしか
使わないものもあります(例えばsrc/builtin-syms.scmを見てください)。
このモジュールは、簡便のために
gauche.cgen.unit
、gauche.cgen.literal
、
gauche.cgen.type
、gauche.cgen.cise
を
extendしたものです。
大抵の場合、gauche.cgen
をuseしておけば、個々のサブモジュールについて
考える必要はありません。
以降のセクションは主に説明のしやすさのために、サブモジュールごとに
分けて記述してあります。
• Cソースファイルを生成する: | gauche.cgen.unit | |
• Schemeリテラルを生成する: | gauche.cgen.literals | |
• SchemeとCの間の変換: | gauche.cgen.type | |
• S式で書くC: | gauche.cgen.cise | |
• スタブの生成: | gauche.cgen.stub |
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- Cコードの生成 [Contents][Index]
Cソースを生成する際に面倒なのは、ひとつの機能を実装するのにも、
ソースの断片を離れた場所に配置しなければならないことです。
それが参照されているコードより前に宣言が置かれなければならないですし、
必要な初期化コードは初期化ルーチン内に書かれなければなりません。
<cgen-unit>
クラスはそういったコード配置の面倒をみてくれます。
{gauche.cgen}
cgen-uintはCソースコード生成の単位です。
ひとつのインスタンスがひとつの.c
ファイルと、
必要に応じてひとつの.h
ファイルに対応します。
処理中には「現在のunit」がパラメータcgen-current-unit
に束縛されていて、
多くのcgen APIはそれを暗黙に参照します。
以下のスロットが公開されていて、出力をカスタマイズするのに使えます。 通常、これらのスロットは初期化時に設定します。 コード生成の途中でこれらのスロットの値を変えた場合の動作は未定義です。
このunitの名前を示す文字列。これは、 生成されるファイルのデフォルトの名前 (name.c と name.h)、 および初期化関数名に使われます。 他のcgenモジュールでも、この値をもとに名前を作り出すものがあります。 従って、Cの識別子として有効な文字だけを使うようにしてください。
生成されるデフォルトの名前は個別に他のスロットで上書きすることができます。
Cソースファイルとヘッダファイルの名前を指定する文字列。
デフォルトは#f
で、その場合はname
スロットの値に
拡張子.c
および.hをつけたものが使われます。
生成されるファイル名を使いたい場合は、これらのスロットの値ではなく、
cgen-unit-c-file
およびcgen-unit-h-file
を呼んでください。
生成されるソースの先頭に挿入される文字列のリスト。
デフォルトは("/* Generated by gauche.cgen */")
です。
各文字列が独立した行になります。
初期化関数の先頭と末尾に置かれる文字列。
init-prologue
のデフォルトは
"void Scm_Init_NAME(void) {"
、
init-epilogue
のデフォルトは
"}"
です。ただしNAME
はname
スロットの値です。
各文字列は独立した行におかれます。
デフォルトの初期化関数名を知りたい場合は、gen-unit-init-name
を呼んでください。
初期化関数名やその引数をカスタマイズしたい場合は、
init-prologue
を変更してください。
初期化関数の中身は、cgen-init
で登録されたコード片から生成されます。
現在のcgen unitを保持するパラメータです。
Cコードを生成する典型的な流れは次のとおりです。
<cgen-unit>
のインスタンスを作り、現在のunitとする。
cgen-emit-c
、cgen-emit-h
)
を呼ぶ。これでCファイルと、必要に応じてヘッダファイルが生成される。
{gauche.cgen}
cgen-unitに蓄積されたコード片を、それぞれCソースファイルとCヘッダファイルに
書き出します。ファイルの名前はそれぞれcgen-unit-c-file
と
cgen-unit-h-file
が返す値になります。
ファイルが既に存在する場合、それは上書きされます
(コードを追加してゆくようなことはできません)。
したがって、これらはコード生成の最後のステップで呼ばれるのが普通です。
各ファイルがどう構成されるかは、下の「内容を埋めてゆく」の項を参照してください。
{gauche.cgen}
cgen-unitが扱うCソースファイルおよびヘッダファイルの名前を返します。
デフォルトメソッドは、まずcgen-unitのc-file
またはh-file
スロット
の値を見て、#f
でなければそれを返し、
#f
であればname
スロットの値に
.c
または.h
の拡張子をつけたものを返します。
{gauche.cgen}
Cで生成される初期化関数の名前を返します。この名前はinit-prologue
の
デフォルト値の中で使われます。
Cコード片を追加できるパートは4つあります。それぞれのパートの中で、 コード片は追加された順に出力されます。
このパートは、ヘッダファイルに出力されます。
Cソースファイル中の先頭部分、標準の先頭要素が出力されたあとに出力されます。
Cソースファイル中の、declパートの後に出力されます。
Cソースファイルの末尾に出力される、初期化関数の中に出力されます。
それぞれのパートにコードを追加するための手続きは次のとおりです。
{gauche.cgen} コード片code …を各パートに追加します。 各コード片は文字列でなければなりません。
下に、典型的な使い方の単純な例を示します。このコードを走らせると、
カレントディレクトリにmy-cfile.c
とmy-cfile.h
ができます。
(use gauche.cgen) (define *unit* (make <cgen-unit> :name "my-cfile")) (parameterize ([cgen-current-unit *unit*]) (cgen-decl "#include <stdio.h>") (cgen-init "printf(stderr, \"initialization function\\n\");") (cgen-body "void foo(int n) { printf(stderr, \"got %d\\n\", n); }") (cgen-extern "void foo(int n);") ) (cgen-emit-c *unit*) (cgen-emit-h *unit*)
次に示す手続きは、Cコードとして安全になるように文字列をエスケープします。
他のcgen
モジュールを使わずにCコードを生成する際に便利です。
{gauche.cgen} Cの識別子、文字列リテラル、あるいはコメントとして使えない文字の並びをエスケープします。
cgen-safe-name
は、文字列中にASCIIアルファベットや数字以外の文字が
現れたら、_XX
に変換します。ここでXX
はその文字の文字コードの
16進数表現です(_
自身も変換されます)。
返される文字列はそのままCの識別子として使えます。
この変換は単射であり、元の文字列が異なれば結果の文字列も異なったものになります。
一方、cgen-safe-name-friendly
はちょっと異なり、
文字列をより読みやすいCの識別子の名前にします。
->
は_TO
に (例: char->integer
はchar_TOinteger
に)、
他の-
および_
は_
へとマップされます。
?
はP
(例: char?
はcharP
に)、
!
はX
(例: set!
はsetX
に),
<
と>
はそれぞれ_LT
と_GT
になります。
以上の文字を除く特殊な文字はcgen-safe-name
と同様に_XX
になります。
この変換は単射ではありません。read-line
とread_line
は
ともにread_line
になってしまいます。
生成されたCコードを人間に読みやすくしたい場合に限り使ってください
(ただ、生成したCコードを人間が読むことは推奨されません)。
Scheme文字列をCの文字列リテラルにしたい場合はcgen-safe-string
が使えます。
これは制御文字と非ASCII文字をエスケープします。
ASCII範囲外の文字については、Gaucheの内部エンコーディングが使われます
(この変換はまた、?
も変換します。うっかりCのトライグラフを出力してしまわないためです)。
cgen-safe-comment
はずっとシンプルで、
/*
と*/
をそれぞれ/ *
と* /
にするだけです
(二文字の間に空白を入れます)。これは、Scheme文字列をCコメントの内部に出力する際に
うっかりコメントを終わらせてしまわないようにするためです。
(厳密には、エスケープするのは*/
だけで良いはずですが、
簡易的なCパーザには余分な/*
で混乱してしまうものがあるかもしれないので
/*
もエスケープしています)。
この変換も単射ではありません。
(cgen-safe-name "char-alphabetic?") ⇒ "char_2dalphabetic_3f" (cgen-safe-name-friendly "char-alphabetic?") ⇒ "char_alphabeticP" (cgen-safe-string "char-alphabetic?") ⇒ "\"char-alphabetic\\077\"" (cgen-safe-comment "*/*" ⇒ "* / *"
コードの断片をCプリプロセッサの#ifdef
で条件的に含めたい場合は、
次のマクロが使えます。
{gauche.cgen}
body …中で提出されたコード片が
#if cpp-expr
と#endif
に囲まれて出力されます。
cpp-exprが文字列の場合は、それが条件式としてそのまま出力されます。
(cgen-with-cpp-condition "defined(FOO)" (cgen-init "foo();")) ;; will generate: #if defined(FOO) foo(); #endif /* defined(FOO) */
cpp-exprにS式を使うこともできます。
<cpp-expr> : <string> | (defined <cpp-expr>) | (not <cpp-expr>) | (<n-ary-op> <cpp-expr> <cpp-expr> ...) | (<binary-op> <cpp-expr> <cpp-expr>) <n-ary-op> : and | or | + | * | - | / <binary-op> : > | >= | == | < | <= | != | logand | logior | lognot | >> | <<
例:
(cgen-with-cpp-condition '(and (defined FOO) (defined BAR)) (cgen-init "foo();")) ;; will generate: #if ((defined FOO)&&(defined BAR)) foo(); #endif /* ((defined FOO)&&(defined BAR)) */
cgen-with-cpp-condition
はネストすることもできます。
コードの生成を抽象化してゆくと、ひとつの高レベルの構造が
複数のパートにコードを出力しなければならないことがよくあります。
その度にcgen-body
やcgen-init
を個別に呼ぶのは不便です。
そのかわりに、カスタマイズされたクラスを定義して、適切なパートへの
コード出力を処理させることができます。
{gauche.cgen} 関連するコード断片の集まりを表すベースクラスです。
このクラスのサブクラスのインスタンスが作られた時点で、
with-cgen-cpp-condition
で指定されているCプリプロセッサの条件が補足され、
コード生成時に必要な#if
や#endif
が出力されます。
<cgen-node>
のサブクラスを定義して、それに対して以下のメソッドのうち一つ以上を
定義してください。
{gauche.cgen}
cgen-emit-c
やcgen-emit-h
がCコードを書き出す際に、
これらのジェネリックファンクションが呼ばれます。
これらのメソッド内でcurrent output portに書き出されたものが、
出力ファイルへと書き込まれます。
cgen-emit-h
によって.h
ファイルが生成されている最中に、
登録されたノードのcgen-emit-xtrn
メソッドが、登録された順に呼ばれます。
cgen-emit-c
によって.c
ファイルが生成されている最中に、
登録されたノードに対し、
まずcgen-emit-decl
メソッドがまず登録された順に呼ばれ、
次にcgen-emit-body
メソッドが同じ順で呼ばれ、
最後にcgen-emit-init
メソッドが同じ順で呼ばれます。
どれかのメソッドを特殊化していなければ、該当するパートのコードは生成されません。
サブクラスを定義しインスタンスを作った後で、次の手続きにより 現在のcgen unitに対してノードを登録できます。
{gauche.cgen} cgen-nodeを現在のcgen unitに登録します。 現在のunitがセットされていなければ、cgen-nodeは単に無視されます。
実のところ、手続きcgen-extern
、cgen-decl
、
cgen-body
、cgen-init
はいずれも、
該当するパートに出力されるメソッドだけを定義した<cgen-node>
のサブクラスを
内部的に使っています。
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- Cコードの生成 [Contents][Index]
Schemeの値を定数としてCコードに埋め込みたい場合がしばしばあります。
それが単純な値、例えばSchemeの真偽値(SCM_TRUE
/SCM_FALSE
)、
文字(SCM_MAKE_CHAR(code)
)、小さい整数(SCM_MAKE_INT(value)
)、
等であれば、直接Cコードに書き込めます。
しかし、ひとたび単純な値の範囲を離れると、
こっちでstaticデータ宣言をしてこっちでランタイムに初期化して…といった具合に
急速に面倒になります。
例えば、シンボルのリスト(a b c)
をCに埋め込みたいとしたら、次の手順を
踏む必要があります。
(1) それぞれのシンボルの名前をScmString
として作る、
(2) それをScmIntern
に渡してSchemeシンボルを作る、
(3) ScmCons
(あるいは便利なマクロSCM_LIST3
) でリストを作る。
gauche.cgen
を使うと、これらのコードを自動的に生成できます。
註: cgen-literal
を使う場合、最初にそれを呼ぶ前に
(cgen-decl "#include <gauche.h>")
を呼ぶようにしてください。cgen-literal
が生成するコードは
gauche.h内にある宣言を必要とします。
{gauche.cgen}
Schemeオブジェクトobjを表す<cgen-literal>
オブジェクトを返します。
また、必要な宣言や初期化コードが現在のcgenユニットに登録されます。
<cgen-literal>
オブジェクトの詳細は公開していませんが、
cgen-cexpr
にそれを渡すことで、Scheme値を実行時にCから参照するための
Cコード断片を得ることができます。下のcgen-cexpr
のエントリにある
例を参照してください。
{gauche.cgen}
cgen-literalが表すSchemeリテラル値を得るCコード片を返します。
Cでの型はScmObj
になります。
Schemeオブジェクトが真偽値やfixnumのような単純な即値オブジェクトの場合は、
SCM_FALSE
やSCM_MAKE_INT(1234)
といったその値を生成する式が
返されます。Schemeオブジェクトがメモリ上に置かれなければならない場合は、
cgen-literal
は必要なメモリアロケーションと初期化のコードを生成し、
cgen-cexpr
はそのオブジェクトへのポインタを返す式を返します。
次の例では、cgen-literal
で作られたリテラル値(a b c)
を
表示するC関数printabc
を生成しています。
(define *unit* (make <cgen-unit> :name "foo")) (parameterize ((cgen-current-unit *unit*)) (let1 lit (cgen-literal '(a b c)) (cgen-body (format "void printabc() { Scm_Printf(SCM_CUROUT, \"%S\", ~a); }" (cgen-c-name lit))))) (cgen-emit-c *unit*)
作られたfoo.cを見ると、どのようにリテラル値が扱われているかわかるでしょう。
cgen-literal
を使うひとつのメリットは、共通のリテラルが共有されることです。
ひとつのunitの中で(cgen-literal '(a b c))
を2度呼ぶと、
同じ実体が参照されます。さらに(cgen-literal '(b c))
を呼ぶと、
そのリテラルは(a b c)
のリテラルの末尾部分を共有します。
従って、リテラルが重複することを心配せずに、必要になった時にcgen-literal
を
呼ぶことができます。
(cgen-literal
で登録されたリテラルは変更不可なものとして扱ってください。
Scheme界でリテラルが変更不可なのと同じです)
Schemeオブジェクトの中にはリテラルにできないものもあります。 例えばオープンされているポートは、実行時特有の情報を含むためリテラルにできません。
(プログラマが独自の型のためにcgen-literal
を拡張できる仕組みもありますが、
APIがまだ固まっていません。)
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- Cコードの生成 [Contents][Index]
In the C world, Scheme objects are uniformly represented
as an opaque tagged pointer ScmObj
. In order to access
the actual objects, you need to check its runtime type information
and to retrive the actual C type out of it.
Stub types are the objects that bridge Scheme runtime types
and C types. Since mappings between Scheme types and C types are
not one-to-one, there are more stub types than either types;
for example, Scheme <integer>
type may be bridged to C int
type by the stub type <int>
, but it may also be bridged to
C short
type by the stub type <short>
.
Do not confuse stub types and Gauche’s runtime types—stub types
are meta information associated to runtime types. You can look up
a stub type by its name by cgen-type-from-name
.
The session below shows the difference of the runtime types and
stub types:
gosh> <int> #<native-type <int>> gosh> ,d #<native-type <int>> is an instance of class <native-type> slots: name : <int> super : #<class <integer>> c-type-name: "int" size : 4 alignment : 4 gosh> (cgen-type-from-name '<int>) #<cten-type <int>> gosh> ,d #<cten-type <int>> is an instance of class <cgen-type> slots: name : <int> scheme-type: #<native-type <int>> c-type : "int" description: "int" cclass : #f %c-predicate: "SCM_INTEGERP" %unboxer : "Scm_GetInteger" %boxer : "Scm_MakeInteger" %maybe : #f gosh> <integer> #<class <integer>> gosh> ,d #<class <integer>> is an instance of class <integer-meta> slots: name : <integer> cpl : (#<class <integer>> #<class <rational>> #<class <real>> #<cl direct-supers: (#<class <rational>>) accessors : () slots : () direct-slots: () num-instance-slots: 0 direct-subclasses: () direct-methods: () initargs : () defined-modules: (#<module gauche>) redefined : #f category : builtin core-size : 0 gosh> (cgen-type-from-name '<integer>) #<cten-type <integer>> gosh> ,d #<cten-type <integer>> is an instance of class <cgen-type> slots: name : <integer> scheme-type: #<class <integer>> c-type : "ScmObj" description: "exact integer" cclass : #f %c-predicate: "SCM_INTEGERP" %unboxer : "" %boxer : "SCM_OBJ_SAFE" %maybe : #f
Each stub type has a C-predicate,
a boxer and an unboxer, each of them is a Scheme
string for the name of a C function or C macro.
A C-predicate takes ScmObj
object and returns C boolean
value that if the given object has a valid type and range for the
stub type.
A boxer takes C object and converts it to a Scheme object; it
usually involves wrapping or boxing the C value in a
tagged pointer or object, hence the name.
An unboxer does the opposite: takes a Scheme object and convert
it to a C value. The Scheme object must be checked by the C-predicate
before being passed to the unboxer.
We have a few categories of stub types.
<symbol>
can be casted to ScmSymbol*
.
Its unboxer is ScmObj -> C-TYPE*
,
and boxer is C-TYPE* -> ScmObj
.
<integer>
can be a fixnum or ScmBignum*
,
so the stub generator passes through it,
and the C routine handles the internals.)
#f
to C’s NULL
and vice versa. For example, <port>?
maps Scheme’s <port>
instance to C’s ScmPort*
,
and Scheme’s #f
to C’s NULL
.
{gauche.cgen}
An instance of this class represents a stub type.
It can be looked up by name such as <const-cstring>
by
cgen-type-from-name
.
{gauche.cgen}
Returns an instance of <cgen-type>
that has name.
If the name is unknown, #f
is returned.
{gauche.cgen} c-expr is a string denotes a C expression. Returns a string of C expression that boxes, unboxes, or typechecks the c-expr according to the cgen-type.
;; suppose foo() returns char* (cgen-box-expr (cgen-type-from-name '<const-cstring>) "foo()") ⇒ "SCM_MAKE_STR_COPYING(foo())"
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- Cコードの生成 [Contents][Index]
Some low-level routines in Gauche are implemented in C, but they’re written in S-expression. We call it “C in S expression”, or CiSE.
The advantage of using S-expression is its readability, obviously. Another advantage is that it allows us to write macros as S-expr to S-expr translation, just like the legacy Scheme macros. That’s a powerful feature—effectively you can extend C language to suit your needs.
The gauche.cgen.cise
module provides a set of tools to convert
CiSE code into C code to be passed to the C compiler. It also has
some support to overcome C quirks, such as preparing forward
declarations.
Currently, we don’t do rigorous check for CiSE; you can pass a CiSE expression to the translator that yields invalid C code, which will cause the C compiler to emit errors. The translator inserts line directives by default so the C compiler error message points to the location of original (CiSE) source instead of generated code; however, sometimes you need to look at the generated code to figure out what went wrong. We hope this will be improved in future.
In Gauche source code, CiSE is extensively used in precompiled Scheme
files and recognized by the precompiler. However,
gauche.cgen.cise
is an independent module only relies
on gauche.cgen
basic features, so you can plug it
to your own C code generating programs.
• CiSE overview: | ||
• CiSE syntax: | ||
• CiSE procedures: |
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Before diving into the details, it’s easier to grasp some basic concepts.
A CiSE fragment is an S-expression that follows
CiSE syntax (see CiSE syntax). A CiSE fragment can be
translated to a C code fragment by cise-render
.
Note that some translation may not be local, e.g. it may
want to emit forward declarations before other C code fragments.
So, the full translation requires buffering—you process all
the CiSE fragments and save output, emit forward declarations,
then emit the saved C code fragments. We have a wrapper procedure,
cise-translate
, to take care of it, but for your purpose
you may want to roll your own wrapper.
A CiSE macro is a Scheme code that translates a CiSE
fragment to another CiSE fragment. There are number of
predefined CiSE macros. You can add your own CiSE macros by
utilities such as
define-cise-stmt
and define-cise-expr
.
A CiSE ambient is a bundle of information that affects fragment translation. It contains CiSE macro definitions, and also it keeps track of forward declarations.
If you’re not sure how a cise fragment corresponds to C code, you can interactively try it:
gosh> (cise-render-to-string '(.struct foo (i::int c::(const char*))))) "struct foo { int i; const char* c; } " gosh> (cise-render-to-string '(define-cfn foo (x::int) (return (+ x 3))) 'toplevel)) " ScmObj foo(int x){{return ((x)+(3));}}"
(The second argument of cise-render-to-string
specifies the
context; see CiSE procedures, for the details.)
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In this section, we lists basic CiSE syntax. They are just data from the viewpoint of Gauche—so you can build and manipulate them like any S-expression (quasiquote comes pretty handy).
C types can be written either as a symbol (e.g. int
) or
a list (e.g. (const char *)
. When used in definition, it is
preceded by ::
. The following example shows types
are used in local variable definitions:
(let* ([a :: int 0] [b :: (const char *) "abc"]) ...)
For the convenience and readability, you can write the variable name,
separating double-colon and type name concatenated. You can also concatenate
point suffixes (char*
instead of char *
in the following example):
(let* ([a::int 0] [b::(const char*) "abc"]) ...)
CiSE translater first breaks up these concatenated forms, then deal with types.
At this moment, CiSE does not check if type is valid C type. It just pass along whatever given.
There are a few special type notations for more complex types.
These can appear in middle of the type; for example, you can write
(const .struct x (a::int b::double) *)
to produce
const struct x {int a; double b;} *
.
Expands to C array type, whose element type is of elt-type and dimensions are dim ….
(cise-render-to-string '(.array char (3))) ⇒ "char [3]" (cise-render-to-string '(.array int (2 5))) ⇒ "int [2][5]"
The last element of dim can be *
, corresponds to
the C type without specifying the array size:
(cise-render-to-string '(.array char (*))) ⇒ "char [3]" (cise-render-to-string '(.array int (10 *))) ⇒ "int [10][]"
Here’s an example of global C variable definition of array type:
(cise-render-to-string '(define-cvar params ::(.array int (PARAM_SIZE))) 'toplevel) ⇒ " int params[PARAM_SIZE];"
Code grouping with {
and }
Define and optionally assign initial values to local variables. The binding is a form of either one of the following type:
(name [:: type] [init-expr])
Define a C variable name of type type.
type should be a CiSE type.
If type is omitted, the default type is ScmObj
.
Optional init-expr is a CiSE expression to compute the initial
value of name.
Note that array initialization is not supported yet.
(_ cise-form)
This is to allow arbitrary CiSE statement or expression cise-form between local variable definitions. See the example below.
The (_ cise-form)
binding is useful when you want to
do some check between other bindings, without having nested
let*
:
(let* ([len::ScmSmallInt (Scm_Length lis)] [_ (when (< len 1) (Scm_Error "Lis is too short: %S" lis))] [first (SCM_CAR lis)]) ...)
else
else-stmt …) ] ¶Conditional statements.
else
else-stmt …) ] ¶else
else-stmt …) ] ¶Switch-case statement. case
does not fall through between ’case’
blocks while case/fallthrough
does.
Loop statements.
lambda
(var) stmt …) expr ¶expr must yield a list. Traverse the list, binding each element to var and executing stmt …. The lambda form is a fake; you don’t really create a closure.
lambda
(var) stmt …) expr ¶Like for-each
, but var is bound to each ’spine’ cell instead of each
element of the list.
expr must yield an integer, n. Repeat stmt … by binding var from 0 to (n-1).
Return, break and continue statements.
Label and goto statements. We always add a null statement after the
label so that we can place (label name)
at the end of a compound
statement.
Preprocessor directives.
expr could be a string, a symbol, a number or one of the following forms:
(defined c)
(not c)
(and c)
(or c)
(op c …)
where op is either +
or
*
.
(op c c …)
where op is either
-
or /
.
(op c c)
where op is either >
,
>=
, ==
, <
, <=
, !=
, logand
,
logior
, lognot
, <<
or >>
.
Note that defining a macro function without value
#define foo(abc)
is not supported because it’s ambiguous with
#define foo abc()
when written in CiSE syntax. (.define foo (abc))
always
generates the latter.
.include
could take a symbol. This is used for including system
header files, e.g. (.include <stdint.h>)
.
::
type] …) [ret-type [qualifier …]] stmt … ¶Defines a C function.
If type or ret-type is omitted, the default type is
ScmObj
.
Supported qualifiers are :static
and :inline
, corresponding
to C’s static
and inline
keywords. If :static
is
specified, forward declaration is automatically generated.
::
type] [qualifier …] [<init-expr>] ¶Defines a global C variable. Supported qualifier is
:static
. Note that array initialization is not supported yet.
::
type] ¶Defines a new type using typedef
::
type] …) [ret-type] ¶::
type] ¶Declares an external C function or variable.
Produce declarations of static functions before function bodies.
Arithmetic operations.
Boolean operations.
Bitwise operations.
Dereference, reference and address operations. ref
is C’s
.
. aref
is array reference.
Pre/Post increment or decrement.
Comparison.
Assignment expressions.
Type casting.
Conditional expression.
Useful to place a type name, e.g. an argument of sizeof operator.
C++ new operator. The second argument can be just a type name, or a constructor call. The optional second argument specifies array dimensions.
(new MyClass) ⇒ new MyClass; (new (MyClass a b) (1 2)) ⇒ new MyClass(a, b)[1,2];
C++ delete operator. The second form is to delete an array.
(delete (* foo)) ⇒ delete *foo; (delete () foo) ⇒ delete[] foo;
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{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
{gauche.cgen}
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- Cコードの生成 [Contents][Index]
Register a new type to be recognized. This is rather a declaration than definition; no C code will be generated directly by this form.
Create Scheme procedure.
args specifies arguments:
arg … [:rest var]
:
Each arg is variable name or var::type, specifies required
argument. If :rest
is given, list of excessive arguments are
passed to var.
arg … :optional spec … [:rest rest-var]
:
Optional arguments. spec is var or (var
default). If no default is given, var receives
SCM_UNBOUND
—if var isn’t a type of ScmObj
it will
raise an error.
ARG … :key spec … [:allow-other-keys [:rest rest-var]]
:
Keyword arguments. spec is var or (var
default). If no default is given, var receives
SCM_UNBOUND
—if var isn’t a type of ScmObj
it will raise
an error.
arg … :optarray (var cnt max) [:rest rest-var]
:
A special syntax to receive optional arguments as a C array.
var is a C variable of type ScmObj*
. cnt is a C
variable of type int
, which receives the number of optional
argument in the ScmObj array. max specifies the maximum number
of optional arguments that can be passed in the array form. If more
than max args are given, a list of excessive arguments are
passed to the rest-var if it is specified
ret-type specifies the return type of function. It could be
either :: typespec
or ::typespec
where
typespec is a valid stub type, or (type …)
when
multiple values are returned. When omitted, the procedure is assumed
to return <top>
.
flag is a keyword to modify some aspects of the procedure. Supported flags are as follows:
:fast-flonum
- indicates that the procedure accepts flonum
arguments and it won’t retain the reference to them. The VM can pass
flonums on VM registers to the procedure with this flag. (This
improves floating-point number handling, but it’s behavior is highly
VM-specific; ordinary stub writers shouldn’t need to care about this
flag at all.)
:constant
- indicates that this procedure returns a constant
value if all args are compile-time constants. The compiler may replace
the call to this proc with the value, if it determines all arguments
are known at the compile time. The resulting value should be
serializable to the precompiled file.
NB: Since this procedure may be called at compile time, a subr that may return a different value for batch/cross compilation shouldn’t have this flag.
qualifier is a list to adds auxiliary information to the procedure. Currently the following qualifiers are officially supported.
(setter setter-name)
: specify setter. setter-name should
be a cproc name defined in the same stub file
(setter (args …) body …)
: specify setter
anonymously.
(catch (decl c-stmt …) …)
: when writing a stub
for C++ function that may throw an exception, use this spec to ensure
the exception will be caught and converted to Gauche error condition.
(inliner insn-name)
: only used in Gauche core procedures that
can be inlined into an VM instruction.
stmt is a cise expression. Inside the expression, a cise macro
(result expr …)
can be used to assign the value(s) to
return from the cproc. As a special case, if stmt is a single
symbol, it names a C function to be called with the same argument (mod
unboxing) as the cproc.
Defines generic function. c-name specifies a C variable name that keeps the generic function structure. One or more of the following clauses can appear in property-clause …:
(extern)
: makes c-name visible from other file (i.e. do
not define the structure as static
).
(fallback "fallback")
: specifies the fallback function.
(setter . setter-spec)
: specifies the setter.
Generates C stub for static class definition, slot accessors and initialization. Corresponding C struct has to be defined elsewhere.
The following qualifiers are supported:
:base
generates a base class definition (inheritable from
Scheme code).
:built-in
generates a built-in class definition (not
inheritable from Scheme code). This is the default if neither
:base
nor :built-in
are specified.
:private
- the class declaration and standard macro definitions
are also generated (which needs to be in the separate header file if
you want the C-level structure to be used from other C code. If the
extension is small enough to be contained in one C file, this option
is convenient.)
cpa lists ancestor classes in precedence order. They need to be
C identifiers of Scheme class Scm_*Class
, for the time being.
Scm_TopClass
is added at the end automatically.
slot-spec is defined as (slot-name [qualifier
…])
or slot-name
. The following qualifiers are
supported:
:type cgen-type
:c-name c-name
specifies the C field name if the
autogenerated name from slot-name is not accurate.
:c-spec c-spec
:getter proc-spec
specifies how to create the slot getter. proc-spec could be
#f
to omit the getter
#t
to generate a default one with type conversion according to
type
(c c-name)
specifies the C function name that implements
the getter, which is implemented elsewhere.
:setter proc-spec
specifies how to create the slot setter. The syntax is the same as
:getter
.
The following property are supported:
(allocator proc-spec)
(printer proc-spec)
(comparer proc-spec)
(direct-supers string …)
Defines a new foreign pointer class based on
<foreign-pointer>
. It is suitable when the C structure is
mostly passed around using pointers; most typically, when the foreign
library allocates the structure and returns the pointer to the Scheme
world.
scheme-name is a Scheme variable name. This will be bound to a
newly-created subclass of <foreign-pointer>
to represent this
C-ptr type.
c-type is the type of the C pointer we wrap.
c-name is the C variable name (of type ScmClass *
). In
initialization code, an instance of a class (the same one bound to
scm-name in the Scheme world) will be stored in this C variable.
c-pred is a macro name to determine if a ScmObj
is of
this type.
c-boxer is a macro name to wrap C pointer and return a
ScmObj
c-unboxer is a macro name to extract C pointer from a
ScmObj
The only supported qualifier is :private
, which will generate
c-pred, c-boxer and c-unboxer definitions
automatically. Otherwise those definitions must be provided elsewhere.
The two supported flags are
:keep-identity
(which is
SCM_FOREIGN_POINTER_KEEP_IDENTITY
in the C world) keeps a weak
hash table that maps the wrapped C pointer to the wrapping
ScmObj
, so Scm_MakeForeignPointer
(i.e. c-boxer
when :private
is used) returns eq? object if the same C pointer
is given.
This incurs some overhead, but cleanup procedure can safely free the foreign object without worrying if there’s other ScmObj that’s pointing to the same C pointer.
Do not use this flag if the C pointer is also allocated by
GC_malloc
. The used hash table is only weak for its value, so
the C pointer wouldn’t be GCed.
:map-null
(which is SCM_FOREIGN_POINTER_MAP_NULL
in the
C world) makes Scm_MakeForeignPointer
(i.e. c-boxer when
:private
is used) return SCM_FALSE
when the C pointer is
NULL
.
Defines a Scheme symbol. No Scheme binding is created.
When c-name is given, the named C variable points to the created
ScmSymbol
.
Defines a Scheme variable.
Defines a Scheme constant.
A define-constant
specialized for enum values. This is useful for
exporting C enums to Scheme.
Abbreviation of (if "defined(name)" (define-enum name))
Cise macro definitions (see CiSE - S式で書くC).
Insert c-code literally in the initialization function
Inserts declaration code. stmt is usually .include
or
other preprocessor statements but it could also be a string which is
treated as C fragments.
Treat each form as if they are toplevel stub forms.
Deprecated.
Please use .if
and .when
instead.
Include and evaluate another stub file.
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