Scheme プログラムはトップレベルプログラムとライブラリ群の集合から成り、その各々が別の部分と公開・導入指定によりつなぎ合わされプログラムの一部分を定義する。ライブラリは公開・導入の指定の集合と本体、式から成り、本体は定義から成る。トップレベルプログラムもライブラリとほぼ同じであるが、公開指定がない。 R6RS:翻訳:R6RS:7 Libraries と R6RS:翻訳:R6RS:8 Top-level programs の章はそれぞれライブラリとトップレベルプログラムの意味論を述べている。 R6RS:翻訳:R6RS:11 Base library の章では伝統的に Scheme と関連づけられてきた構成要素の多くを定義する基盤ライブラリについて述べている。別個の報告書 [24] では Scheme システムによって提供される標準的なライブラリ群について述べている。
基盤ライブラリと他の基盤ライブラリの分割はその用法に拠ってい、構造にはよっていない。特に、コンパイラや実行時システムによって典型的に「プリミティブ」として実装され、他の標準手続きや標準構文フォームによって定義されるものではないものが、基盤ライブラリではなく、別個のライブラリとして定義されている。 fixnum と flonum のライブラリはその例であり、例外とコンディションライブラリ、構造体ライブラリもその例である。