GNU Info
- Infoファイルの置き場所について
- Infoコンパイル時に指定する`infodir'は単一であり、デフォルトは`/usr/local/share/info'であり、configureのオプションで変更可能。
- ここ以外にも、ファイルシステム上で自由に配置可能である。
- ただしそれぞれのディレクトリ毎に、`dir'というメニューファイルを配置する必要がある。
- Infoのメニューの構成
- infoコマンドを実行したときに表示されるメニューは次のように構成される。
- 環境変数INFOPATHが設定されていないときは、コンパイル時に指定したディレクトリの`dir'ファイルを表示する。
- 環境変数INFOPATHが指定されているときは(`:'区切りで複数指定可能)、それらを調べて見つかった`dir'ファイルを、その順に単一メニューに連結して表示。ただし、どこにも`dir'ファイルが無いときは、前項のものを表示。
- EmacsのInfoモードを実行したときに表示されるメニューは次のように構成される。
- 基本的な考え方はinfoコマンドと同じである。
- ただし、環境変数`INFOPATH'そのままではなく、Emacs内の変数`Info-directory-list'を構成した上で、そのリストに含まれる順にディレクトリを処理していく。その構成の手順が多少複雑。手順は次のとおり。
- 環境変数`INFOPATH'が存在しない場合は、`paths.el'にて定義されている`Info-default-directory-list'を`Info-directory-list'にコピーする。
- 環境変数`INFOPATH'が存在して、その値が`:'で終わるときには、`INFOPATH'のディレクトリを`Info-default-directory-list'にappendする形で`Info-directory-list'を構成する。
- ただし、emacsコマンドをソースツリーの中の`src'ディレクトリで実行し、かつ、環境変数INFOPATHが設定されていない場合は、ソースツリーの中のinfoディレクトリが`Info-directory-list'に設定される。
- 加えて、`Info-additional-directory-list'に設定したディレクトリ達は、`Info-directory-list'の処理が終わった後に、追加的に処理される。