知り合いがSSDのラップトップを持ってて、起動がえらく速かったのを見て自分のThinkPad x60sもSSDにしてみようと思った。 SSDは書き込み回数の寿命とか、突然死(suspendのままバッテリ消耗した時に死んでしまった、というような話をネットで見た)とかが気になるが、 もともとx60sは出張/ミーティング/プレゼン用で大事なデータを恒常的に置くことはないし、頻繁に大きなファイルを書き込むこともない。 むしろ持ち運び時の衝撃(ホテルで電源コードを足に引っ掛けて床に落としたことあり)でHDDが飛ぶことの方が怖いし、起動が速いのもモバイル用途にはうってつけだ。
ネットで調べると、ベンダによって性能が相当異なるらしい。高価だけれどやたらと評判の良いIntel製にすることにする。X-25M MLC 80GB。元々のHDDも80GBなので面倒がなくて良い。
容量が同じなので、メインのデスクトップに旧HDDとSSDをつないでddで丸コピーすることにする。
ただ、lvmまわりでちょっとはまった。lvmは同じvolume group名があると 色々不都合が起きる。今回、メインマシンもx60sもルートファイルシステムを 置いているvolume groupがデフォルトの"VolGroup00"だったんだが、 そのままつないでメインマシンを起動するとx60sのHDDの方を読みに行ってしまい、 起動できない。
/etc/lvm/lvm.confでスキャンするデバイス名のフィルタを云々、という 話をみかけたのて試してみるがうまくゆかない。考えてみたらルートファイルシステムは 起動時にマウントしなくちゃならないんだから、そのvolume groupを スキャンしているのは/bootパーティション内のカーネルとinitrdだ。
結局、x60sの方のvolume groupを一時的にリネームすることにした。
$ sudo dd if=/dev/sdd of=/dev/sdc 156301488+0 records in 156301488+0 records out 80026361856 bytes (80 GB) copied, 3717.85 s, 21.5 MB/s
後はSSDをx60sに装着するだけ。
確かに速い。文句なし。
換装前 | 換装後 | |
Fedora 8 起動: grubからコンソールのlogin promptまで | 42s | 17s |
Fedora 8 X起動: startx開始からnautilusのデスクトップアイコンまで | 37s | 8s |
Fedora 8 firefox起動 | 7s | 1s |
Fedora 8 XEmacs起動 | 6s | 1s |
Fedora 8 shutdown | 13s | 11s |
Windows XP 起動: grubからタスクバーのアイコンが揃うまで | 56s | 32s |
Windows XP firefox起動 | 15s | 2s |
Windows XP shutdown | 48s | 36s |
バッテリ寿命がどんだけ伸びたかも気になるけど、それは後日検証。