Shiro:ActingForAdults

Shiro:ActingForAdults

Shiro:BeginningActingがおもしろかったので、 今度はDiamond Head Theaterで開かれている "Acting for Adults" というクラスを取ってみた。2003年9月〜11月。全10回。

Kumu Kahua Theaterは小劇場タイプだったが、 Diamond Head Theaterはプロセニアムのある舞台がどーんとある。 普段はミュージカル中心に上演されているらしい。まだ公演を観に行ったことはない。


第1回 (2003/9/15)

今日はリハーサル室にて。 参加者は10人。teenagerから引退したおじさんまで年齢層は幅広い。

BeginningActingのコースのように自己紹介とかはせずに、簡単に点呼みたいなのを 取ったらすぐにエチュードに入った。

第2回 (2003/9/22)

今日もリハーサル室にて。今日のテーマは声。

第3回 (2003/9/29)

今日は舞台が空いたので、初めてDHTの舞台にあがる。 結構しっかりした舞台だ。プロセニアムの間口は5間くらい。 ただ袖はそんなに広くない。

第4回 (2003/10/6)

今回も舞台で。

第5回 (2003/10/20)

舞台にて。

第6回 (2003/10/27)

今日は集まりが悪かった。 舞台は仕込みが始まりつつあるところだったが、サイドが空いていたので そこでやる。

第7回 (2003/11/3)

今日もモノローグ。舞台にて。

今回は「Uncle Vanya」から、第2幕のVanya Voynitskyの長ゼリを稽古していった。 コミカルにやってみようとtryしたんだが、まだ全然だ。

"Shiro, why do you always pick hard ones?" と言われたが、 そもそもあんまり米国/英国の芝居って知らないし、日本の芝居の 英訳なんて手に入らないし、日本にいたころ知っていた中から選ぶと あんまり選択肢が無いんだよなあ。 Shakespeareは、いつかはやるべきなんだろうけど、 あの英語喋るのはきつそうだ。 あと手元にあるのはTennessee Williamsくらいだが、それも難しいしなあ。 映画の脚本は数冊あるけど、オリジナルにひきずられそうで難しい。

来週は、今日やったモノローグをもういちど稽古。 それから短いシーンをもらったので、そのせりふを入れて来る。

英語で演じることと日本語で演じること

今回の場合、このせりふには特に難しい単語はなくて、 覚えるだけなら前の2つに比べて簡単だった。だが、 日本語で演技をしている時は、一度せりふを入れたら 「思い出す」というプロセスは無くて、キャラクタに直接繋げることができた。 キャラクタが自ら喋るので、せりふ回しの制御はその流れに変調を かけるだけで良かった。おおざっぱに言うとこんなイメージ。 (ほんとはフィードバックループがあるんだけど省略)

              imagination           modulation
                   |                    |
                   |                    | (役者としての操作)
                   |                    |       
      キャラクタ   v    キャラクタ      v 
      人格、状況 ====> 心理、身体変化 =====>発語

"===>" の部分はspontaneousに流れるので、それを役者としての意識が 操作してやる感じ。これらの操作は稽古を重ねるにしたがって 減ってゆき、最終的には役者としての意識はちょっときっかけや 刺激を与えるだけになるけれど、稽古の初期段階ではかなり 頭を回さなくちゃならない。

英語でやっていると、こんな感じ。

              imagination                     modulation
                   |                              |
                   |                              | (役者としての操作)
                   |                              |
      キャラクタ   v    キャラクタ                v    
      人格、状況 ====> 心理、身体変化 ----> 言葉 ---->発語

言葉にする時点で、なにかartificialな操作が加わっている感じがする。 頭の中にもう一人、編集者がいて、発生する言葉を吟味したり チェックしたり忙しくしている。さらに、それが発語される時に 発音がチェックされる。今のところ、それらに処理時間をとられている 感覚がある。

これは英語ネイティブでない者には避けられないのか、 それとももっとfluentになれば変わって来るのか、 興味がある。

Director発言メモ

英語のUncle Vanya

ところで今回、モノローグを稽古するにあたって Uncle Vanyaを英訳で通して読んでみたんだけど、 なんか日本語訳で読んだ時と印象が違うような気がする。 日本語訳が手元に無いので比較できないのだけれど。 日本語で読んでいるとどうしても「翻訳劇」という感覚が拭えないのだが、 英語だととても自然な感じがして、素直に読めた。 これはどういう理由だろう。

  1. 英語である時点で自分にとってforeignなので、19世紀ロシアという設定の foreignさが目立たない。
  2. 英訳がうまい (手元にあるのはRonald Hingley訳、Oxford University Press版)。
  3. 日本語と英語の言語の構造の違い。 特に、英語に比べて日本語の方が、 せりふの語句の選択がキャラクタを特徴づけてしまうことが多いのではないか。

1., 2.ならまあいいんだけど、3.だとすると、これは日本語で翻訳劇をやる 上での特別な難しさということになりそうだ。 もちろん、英語版で細かいニュアンスを掴み損ねているという可能性は あるのだけれど。少なくともこの版では英語は平易で自然な会話に見える。

なんか最近、ワーニャ伯父さんのあたらしい邦訳が出たとかいうのを どっかで読んだので、今度日本に行った時に探してみよう。 印象が変わっているかもしれない。

第8回 (2003/11/10)

クラスの先生が演出をやってる芝居が来週初日なので、 今日のクラスは「その稽古を見学する」という内容。 …っていうか、要はそっちの公演で時間がなくなったってだけじゃ…

場所はManoa Valley Theater。 Manoaのショッピングセンターの隣である。あんなところに劇場があったとは ついぞ知らなかった。

舞台は仕込みがほぼ終わってて、きっかけ+シーンみたいな稽古だった。 "wet run"って言ってたかな。

第9回 (2003/11/17)

演出は今日も時間が取れないらしく、本日もManoa Valley Theaterにて プレビュー公演見学。

第10回 (2003/11/23)

Diamond Head Theaterでは私の取っていたコース(初心者向け)以外に 同じ先生が教える進んだコースがあるのだが、 今回と次回はそちらのクラスと合同でやることに。 もうシーンの稽古に入れるし、けっこう途中でこなくなった人が居るので ちょうどよいってことだろう。

進んだコースの方は、出演歴のある役者が数人。MVTで現在公演中の 芝居に出てる人もきてた。 形式も、自分で選んできたシーンをやったりとか、 特に手持ちが無ければ劇場のストックからシーンやモノローグを 持ってきてやったりとか、かなり各人が独立している。 次の公演に向けて稽古中の人はそのホンを持ってくるし、 オーディションが近い人はそれに向けた稽古を見てもらうって感じ。 こういう持ち寄り型のワークショップはいいね。

私は、3週間前に3人でやる簡単なシーンをもらっていたのでそれを やったのと、Vanyaのモノローグをもう一度。

第11回 (2003/11/30)

最終回。先週と同じ形式。

3人でやるシーンのセリフを入れておいたので、仕上げ。


Last modified : 2005/06/23 07:38:50 UTC