本文書で、公開している要素を説明している標準ライブラリは安全なライブラリであると言う。安全なライブラリだけを導入しているライブラリやトップレベルプログラムも安全であると言われる。
本文書で定義される通り、プログラミング言語 Scheme は次の意味で安全である。安全なトップレベルプログラムは、例外が発生しないかぎり、強制終了するほどひどく悪い実行状態になることや、本文書で述べられている意味論と一貫性のない振舞いをしながら実行を続けるようなことはない。
実装系の制約への違反があれば、 &implementation-restriction コンディション型の例外を発生させなければならない。これは、本文書で述べる意味論と一貫性のない実行結果をもたらす可能性があり、例外を発生させなければシステムの完全性をゆらがせるすべて違反やエラーの場合と同様である。
上の安全性の性質は安全なトップレベルプログラムやライブラリについてのみ保証される。特に、実装系は安全性を保証できない安全でないライブラリの利用を提供することもできる。