R6RS:翻訳:R6RS:2 Requirement levels

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2 章 要求の度合い

本文書注の「しなければならない」「してはならない」「すべきである」「すべきではない」「推奨されている」「かもしれない」「省略可能である」といった用語は RFC 2119 [3] で説明されている通りに解釈される。つまり、

しなければならない (must)

この表現は言明が仕様上の絶対的な必要性であることを意味している。

してはならない (must not)

この表現は言明が仕様上の絶対的な禁止であることを意味している。

すべきである (should)

この表現、ないしは「推奨される」という表現は特定の状況で言明を無視するのに妥当な理由が存在するかもしれないことを意味している。しかし、これは他の方法を選択する前に理解・検討しなければならないことを暗示している。
訳注: 文勢によってこの表現は翻訳されないことがある。

すべきでない (should not)

この表現、ないしは「推奨されない」という表現は特別な状況で言明される状況が受け入れ可能である妥当な理由が存在するかもしれないことを意味している。しかし、これは述べられている方法を選択する前に理解・検討すべきであることを暗示している。

かもしれない (may)

この表現や、「省略可能である」とう表現は、その項目が実際に省略可能であることを意味している。
訳注: この語の訳語には「~こともある」「~してもよい」等々があり一定しない。

特に、本報告書では場合によって「~しなければならない」という表現を本報告書の仕様外の状況であるが、実際上実装系によって検知することのできない状況を指し示すのに使うことがある。 R6RS:翻訳:R6RS:5.4 Argument checking を参照。そのような状況では、特定の実装はプログラマに本報告書の勧告を無視し、何らかの適当な振舞いをすることさえもできる。ただし、本報告書が振舞いを示していないように、このようなプログラムには可搬性がないこともあり、実行すると異なる実装系で異なる結果を生じることがあるかもしれない。

さらに本報告書では、場合によって「必要はない」という表現を完全な必要性のないことを示すのに使うことがある。


Last modified : 2008/11/07 22:53:28 UTC