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Gaucheの開発の過程で、いくつかのモジュールは名前が変わったり、 合併したり、あるいはコアに取り込まれたりしてきました。 また、いくつかのSRFIライブラリは標準に取り込まれ新しい名前をつけられたり、 より新しいSRFIで置き換えられたりしています。
参考のため、それらのモジュールをここにリストしておきます。 新たなコードはこれらのモジュールを使うべきではありませんが、 古いコードがそのまま動きつづけるよう、Gaucheの配布物の中にはこれらの モジュールが含まれています。
gauche.unicode
へと名前変更。Unicodeユーティリティ参照。
コアに吸収されました。もう必要ありません。
data.queue
へと名前変更。キュー参照。
コアに吸収され、組み込みオブジェクト<tree-map>
になりました。
ツリーマップ参照。
以下の手続きは、rbtree
をtree-map
に変えた手続きの別名と
なっています。例えばrbtree-get
はtree-map-get
と同じです。
make-rbtree rbtree? rbtree-get rbtree-put! rbtree-delete! rbtree-exists? rbtree-empty? rbtree-update! rbtree-push! rbtree-pop! rbtree-num-entries rbtree->alist alist->rbtree rbtree-keys rbtree-values rbtree-copy rbtree-fold rbtree-fold-right
以下の手続きはそれぞれtree-map-min
、tree-map-max
、
tree-map-pop-min!
、tree-map-pop-max!
とほぼ同じですが、
省略可能なデフォルト引数を取り、tree-mapが空の時にそれを返す点が異なります。
デフォルト引数が与えられなければ空のtree-mapに対してはエラーを投げます。
(tree-map-min
等は、tree-mapが空の場合には#f
を返します)。
rbtree-min rbtree-max rbtree-extract-min! rbtree-extract-max!
以下の手続きはtree-mapに相当する手続きを持ちません。これは与えられたtree-mapの 内部整合性を検査する手続きです。
rbtree-check
data.sparse
へと名前変更。疎なデータコンテナ参照。
data.trie
へと名前変更。Trie参照。
SRFI-1(リストライブラリ)はR7RS largeに採り入れられ、
scheme.list
モジュールになりました。
R7RSリストを参照してください。
SRFI-14(文字集合ライブラリ)はR7RS largeに採り入れられ、
scheme.charset
モジュールになりました。
R7RS文字集合を参照してください。
整数に対するビット操作 - このモジュールはsrfi-151
に取って代わられています。
R7RSビット演算参照。
基本的なハッシュテーブル - このモジュールはR7RSのscheme.hash-table
に
取って代わられています。
R7RSハッシュテーブル参照。
SRFI-111 (ボックス) はR7RS largeのscheme.box
モジュールになりました。
R7RSボックスを参照してください。
SRFI-113(setとbag)はR7RS largeのscheme.set
モジュールになりました。
R7RSセットを参照してください。
比較器 - R7RSはscheme.comparator
(R7RS比較器参照)
としてこれではなくsrfi-128を採用したので、将来このsrfiが広く採用されることは
ないかもしれません。
ただ、Gaucheでは組み込みの比較器オブジェクトをそのままsrfi-114の手続きにも 使うことが出来るので、ポータビリティが重要でないコードではユーティリティライブラリとして このsrfiを使っても良いでしょう。
SRFI-117はR7RSのscheme.list-queue
モジュールになりました。
R7RSリストキューを参照してください。
SRFI-127はR7RSのscheme.lseq
モジュールになりました。
R7RS遅延シーケンスを参照してください。
SRFI-132はR7RSのscheme.sort
モジュールになりました。
R7RSソートを参照してください。
SRFI-133はR7RSのscheme.vector
モジュールになりました。
R7RSベクタを参照してください。
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