gauche.syslog - Syslog ¶このモジュールは syslog(3) のシステムロガーのインタフェースを提供します。
一般的なアプリケーションについては、gauche.logger モジュールの
ほうが使いやすいでしょう(gauche.logger - ユーザレベルのロギング参照)。
また、ポータブルなコードを書く場合は、SRFI-215が使えます
(srfi.215 - 中央ログ交換局参照)。
このモジュールは syslog の API に直接アクセスする必要のある人向きです。
手続き群は基盤になっているシステムで syslog がサポートされている場合に のみ定義されます。
[POSIX]
{gauche.syslog}
システムロガーへのコネクションをオープンします。文字列の引数 ident
はログの接頭辞に使われます。通常はプログラムを名前にします。option
は整数のフラグで、ログの振舞いを制御します。facility はプログラムの
タイプを指定する整数です。
optionのフラグは以下の整数定数の1つまたは複数を logior で
合成することができます:
LOG_CONS、LOG_NDELAY、LOG_NOWAIT、
LOG_ODELAY、LOG_PERROR および LOG_PID です
(これらの定数のいくつかは基盤となるシステムがサポートしていなければ
定義されません)。
facility 引数は以下の整数定数のどれかひとつです。
LOG_AUTH、LOG_AUTHPRIV、LOG_CRON,
LOG_DAEMON、LOG_FTP、LOG_KERN、LOG_LOCAL0、
から LOG_LOCAL7、LOG_LPR、LOG_MAIL、LOG_NEWS,
LOG_SYSLOG、LOG_USER、LOG_UUCP までです。
(これらの定数のいくつかは基盤となるシステムがサポートしていなければ
定義されません)。
これらの定数の詳しい説明については、システムの openlog(3) の マニュアル・ページを見てください。
[POSIX]
{gauche.syslog}
文字列 message をログに記録します。syslog(3) とは違って、この手続きは
フォーマットを行いません。フォーマットされた文字列を生成するなら
format (出力参照)が使えます。あるいは、より高水準の
ルーチン log-format (gauche.logger - ユーザレベルのロギング参照)
を使うこともできます。
整数の引数 priority は上述の facility 定数のどれかひとつ
と、以下のlevel定数とlogiorして、合成することができます:
LOG_EMERG、LOG_ALERT、LOG_CRIT、LOG_ERR、
LOG_WARNING、LOG_NOTICE、LOG_INFO、LOG_DEBUG
[POSIX]
{gauche.syslog}
ロギングシステムとのコネクションをクローズします。
[POSIX]
{gauche.syslog}
どの sys-syslogへの呼び出しを記録できるかを決める、プロセスのログ
優先度マスクを設定します。
優先度マスクmaskはsys-syslogのlevel引数に
対応するビットマスクをlogiorすることで作成できます。
レベルに対応するビットマスクは下のsys-logmaskから
取得することができます。
[POSIX]
{gauche.syslog}
ログレベル level から sys-setlogmask に対する
ビットマスク整数を返します。